株式会社光陽

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一升びんの話

一升びんは、日本で用いられている液体専用のガラス製容器でその容量は1800ml(一升)です。

ガラス製であることから密閉性が高く、様々な飲料や調味料の容器として用いられ、
日本国内では様々なところで利用されています。

特に、日本酒では、輸送用の容器としてだけではなく、熱燗用のドリンクディスペンサーとして、
この一升びんを直接装置にセットして利用するものも見られます。

規格化されていることから内容物の違い(酒の銘柄など)に拠らずに
同じ大きさ・形をしている点で汎用性も高いです。

問題点は、これらのびんが大きく嵩張ることや割れやすいことなどにあります。
このため、バブル景気の頃より次第に軽量で扱い易いペットボトルなどに置き換わりもみられました。

しかし昨今では、循環型社会で再利用に対する理解が生まれ、リユース容器としての地位も見直される
ようになってきています。

江戸時代から明治・大正と数百年間、お酒は杉樽で店まで運ばれ、店で量り売りされていました。
ガラスびんが出回りだすのは19世紀後半、当初は手吹きガラスで品質も安定していませんでした。
ガラスびんが本格的に量産されるのは20世紀初頭を過ぎた頃からです。
一升びんに入った清酒が登場したのは1901年、これがリターナブルびんの原点になりました。

国産ビールびんがつくられたのは1889年、この頃に細口のガラスびんが牛乳に初めて使われました。
それまでは、各種洋酒の輸入により、そのあきびんをリユースして使っていたようです。

この頃、株式会社光陽の前身、河辺商店と山本商店がガラスびん問屋として相次いで設立されました。
ガラスびんが本格的に実用化され、鉄道輸送・自動車輸送が出現して、事情は変わりました。
清酒においては、昭和初期以降から、一升びんの量産が行われ、普及しだしました。

ガラスびんの量産体制とともに、清酒にかぎらず焼酎、ビール、ワインなどお酒の容器はすべてガラスびん
中心となりました。醤油も一升びんに詰めて売られるようになりました。

ガラスびんの歴史は、この百年程度です。数十年ほどの変化があります。どの先進国でも事情はほぼ同じです。

清酒の場合、戦前では、[ 樽:ガラスびん] の比率が[6:4] 程度でした。
ガラスびんの本格普及は戦後、昭和40年(1965年)頃、清酒のほとんどがガラスびん入りになりました。
そして、その大半は一升びんであったと思われます。一升びんは10本入り木箱に入れられて流通しました。

ガラスびんが日本全体でリユース(再使用)されたことが普及のポイントでした。
ガラスびんは「環境にやさしいパッケージ」として、またメーカーにとっても、
利益がでる販売形態として、清酒の生産量のピーク時期とあいまって、全盛を誇ったのです。

なお、一升びんの王冠について言えば、戦前はヒダの付いた王冠だったものが、
昭和30年代半ば頃から今の形態の冠頭・替栓が使われ始めました。
替栓は当初「コルク」栓だったものが、昭和40年代に「ポリ」栓に変化しました。

その後、一升びんは、大きくて扱いにくく、ライフスタイルの変化で徐々に比率が下がっていきました。
しかし、10数年前の1995年頃は、清酒の大半は一升びんであったのです。
10年後の2005年には、紙パックの比率が過半数を占めるようになりました。

現在、他の酒類の状況は、ビールの過半がアルミ缶、ワインはガラスびんが大半、
焼酎は乙類の半分近くが紙容器、甲類はPETボトルが過半、と様々に変化しました。

紙パックの出現は清酒全体のイメージに影響しました。過半勢力が全体を方向付けます。
紙パックは、遮光性、軽さ、コンパクトなど利点を多く持っています。
問題は、清酒の場合、安売り商品のイメージが付きまとったことです。
一度できてしまったイメージや流れを変えるのはなかなか難しいのです。

昭和40−50年代(1970年前後)は新容器の開発が盛んでした。
最初は成形性のよい塩ビのボトル製品がいろいろ出ましたが、塩ビモノマー溶出問題がありました。

牛乳タイプの紙パック、 バッグ・イン・ボックス(BIB)、PETボトルなども候補になりました。
紙パック本来の良さを生かして高級品の企画を行おうとした企業もありました。

なお、バッグ イン ボックスとは、紙製の箱に特製バッグが入った容器、
折り畳式で軽量・薄肉内装かつ外装段ボールケースの複合容器です。

近年、環境問題との関係から、ガラスびんへの回帰の動きがみられるようになりました。
資源を大切に使う軽量化はガラスびんのリデュース(発生抑制)、
容器を繰り返し使用するガラスびんのリユース(再使用)、
空きびんを破砕して再び使用するびんのリサイクル(再利用)があります。

特に、びんのリサイクル(再利用)は、再びガラスびんの原料として使用するだけでなく、
ガラスびんに戻しにくいびんは、他用途利用として、びん原料以外のものに使われます。

ガラスびんは、環境に優しく、安心して使え、空気や液体を通さず安全性と品質特性に優れ、
材質そのものが無味無臭で中身にニオイが移らずに、手触りや口触りも滑らかな感触があり、
飲み物を注ぐと、トクトクという心地よい音も聞かせ、冷えたびんについた水滴など、
中身のおいしさをやさしく伝える容器、循環型社会にふさわしい容器なのです。

最近、当社はびん文化の普及を願って、リサイクル可能なアンティークなレトロびん、
「KYR720 30王冠口びん」
を開発しました。冷蔵庫にも容易に入る720mlの容器です。

これからもびん文化の質を高め、ガラスびんを大切に使用していきたいものです。

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